FP1級の合格率はどれくらいだろう?
他の資格と比べた難易度は?
FPの年収は?
このような方へ向けた記事です。
この記事ではFP(ファイナンシャル・プランナー)1級の過去10年の合格率とその推移、他資格と比較した難易度ランキング、FPの年収や実技試験の内容について解説しています。
FP1級の学習範囲と関連した他資格との難易度ランキングはこちらになります。
FP1級 難易度ランキング
順位 | 資格 | 合格率 |
1 | 税理士 | 2.15% |
2 | 公認会計士 | 5.13% |
3 | 司法書士 | 5.18% |
4 | 中小企業診断士 | 5.53% |
5 | 不動産鑑定士 | 5.86% |
6 | 社会保険労務士 | 6.40% |
7 | FP1級 | 9.98% |
8 | マンション管理士 | 9.90% |
9 | 1級建築士 | 9.90% |
10 | 簿記1級 | 10.15% |
11 | 行政書士 | 11.48% |
12 | 宅建士 | 17.00% |
13 | 証券アナリスト | 26.19% |
14 | DCプランナー1級 | 29.15% |
15 | 社会福祉士 | 29.90% |
16 | 貸金業取扱主任者 | 31.50% |
17 | 証券外務員 | 71.10% |
18 | 生命保険募集人 | 80.00% |
記事の中で詳しく解説しています。
3級や2級の難易度や合格率については下記の記事もよかったらご参照ください。
この記事でわかること
FP1級の価値や難しさ、勉強方法について詳しく知りたい方は
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FP1級 過去10年の合格率と推移
FP1級は「きんざい」が学科と実技を、「FP協会」は実技だけを実施しています。
過去10年の合格率の平均は下記になります。
FP1級 過去10年の合格率の平均
きんざい | FP協会 | |
学科 | 実技 | 実技 |
11.34% | 84.26% | 92.75% |
学科と実技の合格率の差が大きいのが特徴です。
きんざいとFP協会のそれぞれの合格率を見てみましょう。
FP1級•きんざい|過去10年間の合格率
FP1級・きんざいの過去10年間(2014年1月〜2023年9月)の学科の合格率の平均は11.34%、実技は84.26%です。
FP1級「きんざい」過去10年間の合格率の平均
- 学科•••11.34%
- 実技•••84.26%
- 合計•••47.8%
2014年1月〜2023年9月
学科と実技の合格率にかなりの開きがあります。
「きんざい」の学科はかなり難しいと言われています。
実技も簡単ではないものの、学科よりは難しくはないようです。
あとやはり実技は学科を通った人が受けるため、実力がある方が多く、合格率も必然と高くなっているようです。
きんざいのFP1級の学科は年に3回(5月・9月・翌年1月)、実技も年に3回(6月・9月-10月・翌年2月)に実施されています。
1級「きんざい」過去10年の合格率
2014年1月〜2023年9月
試験日 | 学 科 | 実 技 |
2023年9月 | 13% | |
2023年6月 | 84.8% | |
2023年5月 | 3.51% | |
2023年2月 | 86.07% | |
2023年1月 | 10.38% | |
2022年9月10月 | 84.59% | |
2022年9月 | 12.28% | |
2022年6月 | 85.98% | |
2022年5月 | 9.39% | |
2022年2月 | 85.88% | |
2022年1月 | 6.67% | |
2021年9月10月 | 85.16% | |
2021年9月 | 13.03% | |
2021年6月 | 85.27% | |
2021年5月 | 20.05% | |
2021年2月 | 88.49% | |
2021年1月 | 9.95% | |
2020年9月10月 | 86.34% | |
2020年9月 | 15.01% | |
2020年2月 | 84.92% | |
2020年1月 | 11.81% | |
2019年10月 | 83.10% | |
2019年9月 | 10.14% | |
2019年6月 | 85.69% | |
2019年5月 | 11.77% | |
2019年2月 | 86.46% | |
2019年1月 | 8.45% | |
2018年9月 | 8.24% | |
2018年6月 | 85.40% | |
2018年2月 | 86.45% | |
2018年1月 | 14.52% | |
2017年9月 | 10.41% | |
2017年6月 | 86.50% | |
2017年2月 | 84.43% | |
2017年1月 | 13.98% | |
2016年9月 | 4.84% | |
2016年6月 | 82.25% | |
2016年2月 | 80.99% | |
2016年1月 | 12.37% | |
2015年9月 | 15.41% | |
2015年6月 | 82.12% | |
2015年2月 | 79.28% | |
2015年1月 | 13.09% | |
2014年9月 | 11.56% | |
2014年6月 | 78.59% | |
2014年2月 | 79.29% | |
2014年1月 | 12.19% | |
平均 | 11.34% | 84.26% |
学科+実技の平均 | 47.8% |
FP1級•日本FP協会|過去10年間の合格率
FP1級・FP協会の過去10年間(2014年9月〜2023年9月)合格率の平均は92.75%です。
FP1級「FP協会」過去10年間の合格率の平均
- 実技•••92.75%
2014年9月〜2023年9月
FP協会のFP1級実技試験は年1回で、毎年9月に実施されています。
過去10年間の合格率の推移を見ると71.3%〜100%の幅で推移しています。
合格率がとても高いですが、決して試験が簡単というわけではなく、FP1級の実技を受けられる人は
- FP1級の「学科」(きんざい実施)に合格した人
- CFPの認定者・資格審査試験合格者
主にこのどちらかの条件を満たしている人です。
すでにかなりの実力がある方がFP1級実技試験を受けているので、合格率が高くなっているようです。
1級「FP協会」過去10年間の合格率
2014年9月〜2023年9月
試験日 | 実技 |
2023年9月 | 96.2% |
2022年9月 | 99.0% |
2021年9月 | 93.8% |
2020年9月 | 97.7% |
2019年9月 | 93.0% |
2019年1月 | 100.0% |
2018年9月 | 71.3% |
2017年9月 | 88.1% |
2016年9月 | 87.0% |
2015年9月 | 96.5% |
2014年9月 | 97.7% |
平均 | 92.75% |
FP1級試験の難易度ランキング
こちらでは1級試験の難易度ランキングをご紹介します。
FPの学習と関連のある資格を、過去5年の合格率の中央値で比較しています。
順位 | 資格 | 合格率 |
1 | 税理士 | 2.15% |
2 | 公認会計士 | 5.13% |
3 | 司法書士 | 5.18% |
4 | 中小企業診断士 | 5.53% |
5 | 不動産鑑定士 | 5.86% |
6 | 社会保険労務士 | 6.40% |
7 | FP1級 | 9.98% |
8 | マンション管理士 | 9.90% |
9 | 1級建築士 | 9.90% |
10 | 簿記1級 | 10.15% |
11 | 行政書士 | 11.48% |
12 | 宅建士 | 17.00% |
13 | 証券アナリスト | 26.19% |
14 | DCプランナー1級 | 29.15% |
15 | 社会福祉士 | 29.90% |
16 | 貸金業取扱主任者 | 31.50% |
17 | 証券外務員 | 71.10% |
18 | 生命保険募集人 | 80.00% |
※データーがそろっていない資格は一部例外もあります
※生命保険募集人は合格率が非公表のためネットの情報を元に書いています
FP1級の合格率は約10%で、他の難関資格と比較しても難易度が高い試験ということが分かります。
FP1級難易度ランキング
算出の仕方・注意点・出典元
税理士試験
期間:令和元年度~令和5年度の合格率(5科目合格到達の合格率で算出)
参考:国税庁HP 税理士試験 https://www.nta.go.jp/taxes/zeirishi/zeirishishiken/zeirishi.htm
公認会計士試験
期間:令和元年~令和5年の合格率(短答式ⅠとⅡの平均点×論文式)
参考:公認会計士・監査審査会HP https://www.fsa.go.jp/cpaaob/kouninkaikeishi-shiken/kakoshiken.html
司法書士試験
期間:令和元年~令和5年の合格率
参考:法務省HP https://www.moj.go.jp/shikaku_saiyo_index3.html
中小企業診断士試験
期間:平成30年度~令和4年度の合格率(第1次試験×2次試験)
参考:中小企業診断協会HP https://www.j-smeca.jp/attach/test/suii_moushikomisha.pdf
不動産鑑定士試験
期間:令和元年~令和5年のストレート合格率(短答式×論文式)
参考:国土交通省HP https://www.mlit.go.jp/totikensangyo/kanteishi/shiken02.html
社会保険労務士試験
期間:令和元年度~令和5年度の合格率
参考:厚生労働省HP https://www.mhlw.go.jp/content/11200000/001152951.pdf
FP1級技能検定
期間:2019年~2023年のストレート合格率(学科×実技<きんざいとFP協会の平均>)
参考:きんざいHP https://www.kinzai.or.jp/ginou/fp/result-fp/FP協会HP https://www.jafp.or.jp/exam/syutoku/
マンション管理士試験
期間:令和元年度~令和5年度の合格率
参考:マンション管理センターHP https://www.mankan.org/pdf/R05_goukakusyagaiyo.pdf/ウィキペディア https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E7%AE%A1%E7%90%86%E5%A3%AB
一級建築士試験
期間:令和元年~令和5年の総合合格率
参考:建築技術教育普及センターHP https://www.jaeic.or.jp/smph/shiken/1k/1k-data.html
簿記検定1級
期間:2019年~2023年の合格率
参考:日本商工会議所HP hhttps://www.kentei.ne.jp/bookkeeping/candidate-data/data_class1
行政書士試験
期間:令和元年度~令和5年度の合格率
参考:行政書士試験研究センター https://gyosei-shiken.or.jp/pdf/trans.pdf
宅地建物取引士資格試験
期間:令和元年度~令和5年度の合格率
参考:不動産適正取引推進機構HP https://www.retio.or.jp/exam/pdf/zissigaikyo.pdf
証券アナリスト試験
期間:2019年~2023年の合格率(1次試験×2次試験)
参考:日本証券アナリスト協会 https://www.saa.or.jp/cma_program/index.html
※証券アナリストは1次試験合格後、第2次レベル講座を受けてから2次試験を受けるため同じ年にストレート合格はできないようですが、便宜上同じ年の1次試験と2次試験の合格率を掛けて算出しています。
DCプランナー認定試験1級
期間:2018年~2021年の合格率
参考:日本商工会議所HP https://www.kentei.ne.jp/planner/candidate_data
※DCプランナー認定試験は2021年9月からCBT方式になり、総合合格の正確な合格率が分からないため、2018年~2021年9月までの4年分の合格率で算出しています。
社会福祉士国家試験
期間:第31回(平成30年度)~第35回(令和4年度)の合格率
参考:厚生労働省HP https://www.mhlw.go.jp/content/12004000/000909006.pdf
貸金業務取扱主任者資格試験
期間:平成30年度~令和4年度の合格率
参考:日本貸金業協会HP https://www.j-fsa.or.jp/chief/qualifying_exam/result.php
証券外務員(1種外務員資格試験)
期間:2021年度~2022年度の合格率
参考:日本証券業協会HP https://www.jsda.or.jp/gaimuin/shiken.html
※外務員資格試験の合格率は公表されている2年分で算出しています。
生命保険募集人(一般課程試験)
期間:ー
参考:生命保険協会HP https://www.seiho.or.jp/exam/cbt/ (非公表)
※生命保険募集人(一般課程試験)の合格率は非公表のため、ネットなどの情報を元に80
程度だと推測しています。
FPと他の資格との学習の関連
資格 | 学習範囲 FPと似ている部分 |
税理士 | 税金 |
公認会計士 | 税金、相続・事業継承 |
司法書士 | 不動産、相続・事業継承 |
中小企業診断士 | 税金、相続・事業継承? |
不動産鑑定士 | 不動産 |
社会保険労務士 | 年金、その他社会保険 |
FP1級 | |
マンション管理士 | 不動産 |
1級建築士 | 不動産 |
簿記1級 | 税金? |
行政書士 | 不動産、相続・事業継承 |
宅建士 | 不動産 |
証券アナリスト | 金融商品 |
DCプランナー1級 | 年金、金融商品 |
社会福祉士 | 年金、その他社会保険 |
貸金業取扱主任者 | 金融商品 |
証券外務員 | 金融商品 |
生命保険募集人 | 保険、金融商品 |
(※ランキングは主にストレート合格率の比較となります。データーがなかった資格は例外もあります。)
FP1級 過去5年の合格率
FP1級の過去5年間の合格率は下記になります。
FP1級 過去5年の合格率
2019年度~2023年度
ストレート 合格率 | きんざい 学科 合格率 | きんざい 実技 合格率 | FP協会 実技 合格率 | |
---|---|---|---|---|
2023年度 | 7.47% | 8.26% | 84.80% | 96.2% |
2022年度 | 9.86% | 10.68% | 85.55% | 99% |
2021年度 | 11.87% | 13.25% | 85.44% | 93.8% |
2020年度 | 11.55% | 12.48% | 87.42% | 97.7% |
2019年度 | 9.98% | 11.24% | 84.57% | 93% |
平均 | 10.15% | 11.18% | 85.55% | 95.94% |
中央値 | 9.98% | 11.24% | 85.44% | 96.2% |
※きんざいの学科と実技は各年度で複数回ある実施回数の平均値
※ストレート合格率はきんざいの学科×(きんざいの実技+FP協会の実技÷2)
FP1級 「ストレート合格率」について
FP1級は学科試験に合格後、実技試験が受けられます。
最終合格率は学科試験の合格率×実技試験の合格率で算出しています、同じ年度内にどちらも合格した場合の合格率(ストレート合格率)になります。
学科試験だけ受かる一部合格は翌々年度末まで実技が受けられます。
実技を受けて合格する人の中には、前年度や前々年度に学科に合格した人も含まれるかと思います。
データーは公表されていないため、何人くらい?かはわからないです。
そのため、実際の合格率はもう少し高い?と思われます。
つづいて特に注目度が高い中小企業診断士、社会保険労務士、簿記1級、行政書士、宅建士について詳しく見てみましょう。
FP1級と中小企業診断士はどちらが難しい?
FP1級と中小企業診断士の過去5年の合格率は中小企業診断士の方が難易度が高いです。
過去5年の合格率(中央値)
- 中央企業診断士 5.53%
- FP1級 9.98%
ストレート合格率
中小企業診断士試験:平成30年度~令和4年度
FP1級試験:2019年度~2023年度
中小企業診断士は1次試験に合格した人が2次試験に進みます。
1次試験の合格率の中央値は30.2%、2次試験は18.4%です。
ストレート 合格率 | 1次試験 合格率 | 2次試験 合格率 | |
---|---|---|---|
中央値 | 5.53% | 30.2% | 18.4% |
出典:中小企業診断協会HP https://www.j-smeca.jp/attach/test/suii_moushikomisha.pdf
平成30年度~令和4年度
※ストレート合格率は各年度ごとに1次×2次で算出し、5年の中の中央値
1番高い合格率と低い合格率は中小企業診断士が4.42%~7.82%、FP1級は7.47%~11.87%で推移しており、中小企業診断士の方が全体的に難しいです。
過去5年の合格率(範囲)
- 中小企業診断士 4.42%~7.82%
- FP1級 7.47%~11.87%
中小企業診断士試験:平成30年度~令和4年度
FP1級試験:2019年度~2023年度
試験の回数も年1回で、FP1級の年3回よりも受けられるチャンスも少ないです。
どちらも国家資格で人気の高い資格です。
FP1級と社会保険労務士はどちらが難しい?
FP1級と社会保険労務士の過去5年の合格率は社会保険労務士の方が難易度が高いです。
過去5年の合格率(中央値)
- 社会保険労務士 6.40%
- FP1級 9.98%
社労士試験は令和元年度~令和5年度
FP1級試験は2019年度~2023年度
一番高い合格率と低い合格率は社会保険労務士が5.3%~7.9%、FP1級は7.47%~11.87%で推移しており、社会保険労務士の方が全体的に難しいということが分かります。
過去5年の合格率(範囲)
- 社会保険労務士 5.3%~7.9%
- FP1級 7.47%~11.87%
社労士試験:令和元年度~令和5年度
FP1級試験:2019年度~2023年度
社会保険労務士の試験は年に1回でFP1級の年3回と比べて挑戦できるチャンスも少ないです。
どちらも国家資格で人気の高い資格です。
FP1級と簿記1級はどちらが難しい?
FP1級と簿記1級の過去5年の合格率はFP1級の方が難易度が高いです。
ただ数値はほとんど変わらず、難易度は同程度と考えてよさそうです。
過去5年の合格率(中央値)
- FP1級 9.98%
- 簿記1級 10.15%
一番高い合格率と低い合格率はFP1級が7.47%~11.87%、簿記1級が7.9%~16.8%で推移。
過去5年の合格率(範囲)
- FP1級 7.47%~11.87%
- 簿記1級 7.9%~16.8%
FP1級試験:2019年度~2023年度
簿記1級:令和元年度~令和5年度
あまり大きな違いはないかと思います。
簿記1級の試験は年に2回でFP1級の年3回と比べると少ないですが、中小企業診断士や行政書士の1回よりは多いです。
英検やTOEICと並ぶ権威ある資格で、2022年度は51万人の方が申し込んでいます。
FP試験も50万人ほどが申し込んでいるので、人気も同程度と言えそうです。(2022年度・学科の実績)
FP1級と行政書士はどちらが難しい?
FP1級と行政書士の過去5年の合格率はFP1級の方が難易度が高いです。
過去5年の合格率(中央値)
- FP1級 9.98%
- 行政書士 11.48%
FP1級試験:2019年度~2023年度
行政書士試験:令和元年度~令和5年度
ただ数値に大きな差はなく、ネットを見ると行政書士の方が難しいという情報も多いので実際のところはよくわかりません。。
1番高い合格率と低い合格率はFP1級が7.47%~11.87%、行政書士は10.72%~13.98%で推移しています。
過去5年の合格率(範囲)
- FP1級 7.47%~11.87%
- 行政書士 10.72%~13.98%
FP1級試験:2019年度~2023年度
行政書士試験:令和元年度~令和5年度
行政書士の過去10年の合格率の推移を見ると、近年は少し合格率が上がっているようにも見えます?。。
引用元:行政書士試験研究センターHP
(直近5年で比較すると行政書士の方が合格率は高いけれど、もっと長い期間で見ると低いのかもしれません・・・?)
行政書士の試験の回数は年1回で、FP1級の年3回よりも受けられるチャンスは少ないです。
どちらも国家資格で人気の高い資格です。
FP1級と宅建士はどちらが難しい?
FP1級と宅建士の過去5年の合格率はFP1級の方が難易度が高いです。
過去5年の合格率(中央値)
- FP1級 9.98%
- 宅建士 17.00%
FP1級試験:2019年度~2023年度
宅建士試験:令和元年度~令和5年度
1番高い合格率と低い合格率はFP1級が7.47%~11.87%、宅建士は15.35%~17.2%で推移しており、FP1級の方が全体的に難しいです。
過去5年の合格率(範囲)
- FP1級 7.47%~11.87%
- 宅建士 15.35%~17.2%
FP1級試験:2019年度~2023年度
宅建士試験:令和元年度~令和5年度
ただ宅建士の試験の回数は年1回なので、FP1級の年3回よりも受けられるチャンスは少ないです。
どちらも国家資格で人気の高い資格です。
FPの年収は?
こちらではFP(ファイナンシャル・プランナー)の年収についてご紹介します。
実はFPの年収について、FPの業務に限った統計はありません。
ただ厚労省の統計で、FPが従事することが多い金融・保険業界の平均年収は
780万円
と公表されています。
参照:厚生労働省 職業情報提供サイト Jobtag ーファイナンシャルプランナー
業界全体の平均年収ではありますが、一般のサラリーマンの年収よりも高いということが分かります。
FP1級の実技試験はどんな試験?
FP1級の実技試験はきんざいとFP協会がそれぞれ実施しています。
きんざいは6月・9月~10月・翌年2月の年3回、FP協会は9月の年1回になります。
※「FP協会」の1級の実技は「資産設計提案業務」、「きんざい」の1級の実技は「資産相談業務」になります。
FP1級 きんざいの実技試験
きんざいは面接官による口述試験です。
2つの「設例」課題をもとに、2回行われます。
「設例」は、それぞれ面接開始の約15分前に渡され、各面接の1人当たり所要時間は約12分とのことです。
配点は、1回目・2回目とも各100点の200点満点で、合計120点以上が合格となります。
参照:きんざい公式サイトーファイナンシャルプランニング技能検定 1級実技試験(資産相談業務)の実施要領
FP1級 FP協会の実技試験
FP協会のFP1級の実技試験は記述式です。
「択一」「語群選択」「空欄記入」「論述」の各形式を含み、問題集は2題20問。
時間は120分で合格基準は60点以上(100点満点中)になります。
参照:FP協会公式サイトー1級ファイナンシャル・プランニング技能検定 実技試験(資産設計提案業務)試験要綱
まとめ|FP1級 過去10年の合格率の推移|他資格との難易度ランキング|FPの年収や実技試験の内容
というわけで今回はFP1級の過去10年の合格率の推移や他資格との難易度ランキング、FPの年収や実技試験の内容についてお伝えしました。
ポイントをまとめます。
FP1級の過去10年の合格率は「きんざい」「FP協会」それぞれ下記の通りでした。
FP1級「きんざい」過去10年間の合格率の平均
- 学科•••11.34%
- 実技•••84.26%
- 合計•••47.8%
2014年1月〜2023年9月
FP1級「FP協会」過去10年間の合格率の平均
- 実技•••92.75%
2014年9月〜2023年9月
FP1級と他の資格を比較した難易度ランキングは下記でした。
FP1級 難易度ランキング
順位 | 資格 | 合格率 |
1 | 税理士 | 2.15% |
2 | 公認会計士 | 5.13% |
3 | 司法書士 | 5.18% |
4 | 中小企業診断士 | 5.53% |
5 | 不動産鑑定士 | 5.86% |
6 | 社会保険労務士 | 6.40% |
7 | FP1級 | 9.98% |
8 | マンション管理士 | 9.90% |
9 | 1級建築士 | 9.90% |
10 | 簿記1級 | 10.15% |
11 | 行政書士 | 11.48% |
12 | 宅建士 | 17.00% |
13 | 証券アナリスト | 26.19% |
14 | DCプランナー1級 | 29.15% |
15 | 社会福祉士 | 29.90% |
16 | 貸金業取扱主任者 | 31.50% |
17 | 証券外務員 | 71.10% |
18 | 生命保険募集人 | 80.00% |
FPの働くことが多い金融・保険業界の平均年収は下記でした。
780万円
FP1級の実技はきんざいが毎年6月・9月~10月・翌年2月の年3回、FP協会は9月の年1回実施しています。
きんざいは面接でFP協会は筆記試験でした。
FP1級は難関の他の資格と比べても難易度は高い方で、権威ある資格です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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